社会人になり、何かしらの組織に所属すれば、チームやグループの一員として仕事をすることになります。そして、職場で最初に教育されるのが、報告・連絡・相談の略して「ホウレンソウ」と呼ばれるビジネスコミュニケーションの基本でしょう。組織の一員として行動する以上、報告の遅れや連絡の欠如、相談のない単独行動など、チームワークを乱すことはあってはならないからです。

「ホウレンソウ」を円滑にするためには、まず上司とのコミュニケーションがとても重要です。仕事をすれば大なり小なりミスはあるものですが、小さなミスがやがて取り返しのつかない大きなミスへつながることも多々あります。ですから、どんなことでも上司とのコミュニケーションを欠かさないことが大切です。

また、職場全体でも気軽にコミュニケーションできる雰囲気や環境を、日頃から作っておく必要があります。一人でミスを抱え込んでしまい、自分勝手な判断で行動することは、やがて所属組織全体に多大な損害を与える可能性があることをしっかりと覚えておきましょう。

そのためにも、まずは相談するときのポイントとして、相手の都合を考慮することが大事です。忙しい上司や先輩が都合よくそばにいるとは限りませんし、受ける側も頻繁に仕事を中断するようになれば迷惑なので、あらかじめアポイントメントを取ることが鉄則です。

ただし、緊急事態であれば、ダイレクトに伝えることも必要です。その際には結論から述べて、事実だけを包み隠さずに簡潔に述べましょう。そうすることで、受ける側も素早く事態を理解して、問題点を適切に抽出することができます。